年初に掲げた目標について、どれくらい進捗しているかを振り返ってみてはいかがでしょうか?
既に目標を達成した方や目標に近付いている方もいれば、目標自体が薄れてしまっている方もいるかもしれません。


目標を達成するには、日々の努力の積み重ねが必要なのは説明するまでもないですが、それを継続する事は簡単な事ではありません。

目標の達成が遠のいているのであれば、今から修正を行えば挽回する事は十分に可能です。

その際、既存の思考の転換と行動面の見直しを行う事が大きな鍵を握ります。

出来ない理由は感情や意思の問題?

上司が部下に対してこういう指導をしているシーンを見た事ありませんか?

いつまでたっても成果が出ないのはやる気がないからだ!気合いを入れ直せ!

また私生活でこんな経験、一度はありませんか?

ダイエットを決意したにも関わらず、ついつい誘惑に負けてしまい間食してしまった。

おそらく、ほとんどの人が上記のようなケースを経験した事があると思います。

目標が達成できない原因は、自分にも他人に対しても、やる気がないからだとか、意思が弱いからだと、感情や精神に求めてしまいがちです。

ここで考えて頂きたい事は、成果が出ない原因や途中で挫折してしまった原因を、感情や意思による問題だけだと決めつけていないか?という事です。

もしそのような思考に陥っているのであれば、すぐに修正をする事が必要でしょう。


私の周囲にはこの思考に陥っている人間が何人かいます。

感情や意思をコントロールする事は困難である

人の感情(モチベーション)を管理する事、自らの感情(モチベーション)を高め続けるよう働きかける事はとても重要ですが、それは容易ではありません。

大きな理由の一つに、人間には安全第一、安心第一、という本能があり、変化を拒むように人間の潜在意識にプログラムされている事が挙げられます。

心理のメカニズムがそのようになっている以上、出来ない理由を感情や意思によるものだと決めつけるのは、間違いだと認識する事から始めなくてはいけません。

強い感情や意思があるのにも関わらず、目標を達成出来ない最大の理由は、具体的な行動計画を十分に考え、用意出来ていない事にあるのではないでしょうか。

行動にコミットしよう

行動をコントロールする事は、感情や精神をコントロールする事に比べて、ハードルはかなり低くなります。

目標達成に必要な行動を「見える化」し、次にその行動を「細分化」して何をすべきなのかを具体的にしていきます。


ここでの敵は曖昧さです。「抽象的な表現は避ける」ようにしなくてはいけません。

目標設定時には注意すべき点があります。


一時的な感情の高まりから目標設定を高くしすぎる事で、目標が未達に終わると、自分はやっぱり駄目な人間だと自己嫌悪に陥りやすくなります。

大きな目標を立てた後は、その目標を達成するための小さなゴールをいくつか設定する事が重要です。


小さな目標の達成の積み重ねと、達成した時の充実感が、大きな目標を成し遂げるための肥やしになるからです。

ポイントの整理

①目標達成のための行動を考える
②その行動に対して3段階〜5段階、細分化する
③曖昧さと抽象的な表現を無くすよう、5W3Hを使う
④実際に行動を実行する
⑤週単位や月単位(理想は毎日)で検証を行う
⑥改善点は何か?微調整が必要か?を考えアップデートする

①〜③を例題に当てはめてみます。

(例)目標:半年で体重を5キロ減らす

①運動をする
②ランニング・筋力トレーニング・移動は階段を使う
③What:腹部を中心に脂肪を減らす Why:異性からモテたい When:19時〜20時、週5回 Where:自宅近くのスポーツジムで Who:1人もしくは友人と How:最新の器具を使う(腹筋・ベチプレス・スクワット・ランニング) Howmany:30回×3セット、3㎞ Howmuch:月使用料5000円

簡略化していますが、細分化は木の枝葉のようにどんどん広げていく事が出来ます。

行動を習慣化させる工夫

行動を具体化し、やるべき事が明確になっても行動を習慣化し実行なくては、目標はいつまでたっても達成出来ません。

習慣化させるための工夫が必要です。

行動を習慣させるための工夫とヒントを紹介していきます。

行動を実行する際に、それを阻害するモノが存在します。

邪魔な存在を言語化し見える化する

ここでも言語化と見える化が重要な要素となります。

行動を阻害する邪魔な存在は常に身近に潜んでいるため、油断すると簡単に誘惑に負けてしまいます。

例えば、資格習得のため、勉強をしているシーンを思い浮かべてみましょう。

本を見ていると専門用語や、言葉の意味を確認したくなる時があります。


携帯を使ってGoogleで検索をしたとしましょう。

その時に友人からメールがきていたり、友人がSNSの投稿したポップアップが目に入ると、つい確認してしまいます。

一旦意識が、別の事に移ってしまうと、もう一度勉強モードに移行するのは難しくなり、勉強をやめてしまいます。

ここでの行動を阻害する邪魔な存在は携帯電話です。

携帯電話が行動の妨げになる事を言語化し明確にしておけば、言葉を調べる時は携帯やPCではなく辞書を使う、勉強中は携帯のスイッチを切るという環境作りに注力する事が出来ます。

RIZAPから学ぶ

環境や周りの人を巻き込む事で、行動をしなくてはいけない環境を整える事も有効な方法です。

RIZAPは結果にコミットする事で有名ですが、ここではRIZAPの詳細なトレーニング内容や手法を紹介するわけではありません。

需要なポイントは他人の力を借りるという事です。一人ではなく、他人を巻き込む事で、やらざるを得ない環境を作っているのです。

一人では続ける事が難しい事も、他の誰かを巻き込む事で、行動を継続出来る確率は高くなるはずです。

モノを使った環境作り

モノを使う事も習慣化には必要です。

・朝5時に起きる → 目覚まし時計をセットする
・ランニングする → 気持ちよく走れるよう音楽プレイヤーを買う、走りやすいランニングシューズを買う

モノを上手に使いこなす事も習慣化には欠かせません。

まとめ

私は昔から好きな名言があります。

心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる

これはアメリカ人のウィリアム・ジェームズさんの言葉ですが、元読売巨人・NYヤンキースの松井秀喜さんを育てた、星稜高校の元野球部監督・山下智茂さんが使われている事としても有名です。

たった4行の言葉ですが、様々な事における成功のための要素がここに込めらているように思います。

出発点は「心」、別の言い方をすれば、「情熱」。これがあってこその「行動」だと思います。

お互いどちらかが欠けてもいけません。

情熱の源泉についても定期的に確認作業をしていきましょう。