これから起こるサラリーマンの真実を書きます。
ずばり、「優遇される社員」と「コストを削られる社員」に二分されるということです。
圧倒的な格差が生まれます。
これからサラリーマンがなぜ「優遇される社員」と「コストを削られる社員」に二分されるかは経営者の立場に立って考えると誰でもわかります。
そのことを今回は解説していきます。
少し過激な文言も含まれますが、経営側の本音を想定して書きます。
経済界は終身雇用なんてもう守れない
先日、経団連の中西会長が「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです。」と発言されました。
大半の人が感じていることですが、経団連のトップの発言となるとまた意味合いが違ってきます。
思考停止状態になっているサラリーマンには大きな出来事ではなかったでしょうか?
最近、リストラ、コストカット、早期退職という言葉が聞こえてくるようになりました。
大企業で、時代の変化にうまく対応出来なかった企業は上記の行動を実行するしかありません。
「優遇する社員」と「コストを削る社員」
そして、その上で「優遇する社員」と「コストを削る社員」とを大きく分けなければならなくなります。
業績が低迷している企業がやらなければならないことを考えましょう。
まず、時代の変化に取り残され、業績が低迷していく中で経営がしなければならないことは2つです。
1つ目は、目先の利益の確保
2つ目は、成長へ向けての投資
1つ目の目先の利益の確保ですが、業績が低迷しているというのは何らかの原因で売上が落ち込んでいる状況がほとんどです。
業界が構造的に厳しい状況になっている場合は、売上がV字回復というのはまずのぞめません。
当然、経営の手段としてはコストカットをして利益を確保するしかありません。
しかし、それだけでは尻窄みになるだけですので、
2つ目の成長への投資をしなければなりません。
これには多額の投資資金が必要になることと、いつ結果が出るかが非常に読みづらいということが挙げられます。
しかし、これをしなければ会社に未来はないでしょう。
正に構造改革をしなければなりません。
これには当然ですが痛みを伴います。
テクノロジーの進歩とグローバル化によって時代の変化があまりにも速い現代では、改革もスピード感を持ってしなければなりません。
「優秀な社員が辞めてしまわないだろうか?」
業績が悪い中、コストカットをするにあたっては、社員の給与、ボーナスを削らなければなりません。
そのときに経営側が一番危惧するのは、
「優秀な社員が辞めてしまわないだろうか?」
ということです。
優秀な社員ほど他に待遇の良いところに移ることも出来ます。
優秀ではない社員は他に待遇の良いところなどありません。
他に行く勇気も、独立する覚悟もないでしょう。
経営側もこのことは重々承知しています。
良い待遇とは、「報酬」と「やりがい」を与えることです。
このことから経営側が考えることは、
「優秀な社員は辞めないように報酬も立場も優遇しなければならない。優秀ではない社員には報酬も立場も冷遇しても辞めない。」
このような考えに至るのが自然です。
以上のような単純明解な理由で、「優遇される社員」と「コストを削られる社員」に二分されます。
経営側の本音
報酬も立場も圧倒的な格差が生まれます。
報酬も立場も冷遇された社員が暴動を起こさないかという問題が想定されるでしょう。
多少の暴動は起きるでしょう。
しかし、厳しい言葉で言うと、その他大勢が多少辞めてしまってもあまり困りません。
テクノロジーの進化によって簡単な業務はどんどんAIやロボットが代替できるようになってきています。
経営側の本音は、企業を支えてくれる、売上を上げてくれる優秀な社員が流出することが一番心配なのです。
少数の優秀な社員が、その他大勢の社員の売上をカバー
ほとんどの企業は少数の優秀な社員が、その他大勢の社員の売上をカバーしているような構図になっています。
業績が右肩上がりのときは、それでも少し報酬に差をつけるだけで全社員を納得させられたかもしれません。
しかし、業績が急激に落ち込んでいく中ではそれは無理です。
優秀な社員ほど納得出来ないでしょう。
「なぜ自分がぶら下がり社員の分まで稼がなければならないのか?」
と思うようになるのが普通です。
まとめ
経営側が考えることはやはり2つです。
圧倒的に報酬とやりがいの差をつけること。
誰もが納得する成長ストーリーを社員に示すこと。
逆に言うと、この2つが出来れば業績はV字回復するでしょう。