今はまだ「SHOWROOMの代表」で知らなくても、「石原さとみの彼氏」と言えば知っている人は多いのではないでしょうか。

前田裕二さんの著書「人生の勝算」を読んで感銘を受けました。



今までの人生をどう生きてきたか、そしてこれからどこを目指して行くのかが明確に書かれており、非常に参考になります。

芸能人と交際するのは芸能人同士というのが一般的です。

しかし、前田裕二さんは実業家です。

前田裕二について

前田裕二
出典:QREATORS

4年前の2015年まではサラリーマンです。

外資の証券会社からDeNAを経て、2015年に事業をスピンオフしてSHOWROOM株式会社を立ち上げています。

なぜ、石原さとみと交際することが出来たのでしょうか?

しかも、石原さとみは普通の芸能人ではなく、現代を代表する誰もが認めるトップ女優です。

知らない人はいないでしょう

石原さとみ
出典:ORICON NEWS

この本を読んで感じたことがあります。

顔がいいから、性格がいいから、お金を持っているからではなく、

本当に事業に真剣に取り組む「モチベーション」と明確な生き方の指針である「コンパス」を持っていて、純粋にかっこいいからトップ女優と交際できるのでしょう。

そんな前田裕二さんの書いた「人生の勝算」は生きていく上で大事なことが書かれています。

重要だと思ったところを抜粋して紹介します。

そもそも前田裕二さんの経歴ですが、

前田裕二さんの経歴

1987年東京生まれ。

物心ついた頃から父親はおらず、小学校2年生の夏に母親が亡くなり、親戚の家に引き取られました。

小学生の頃、お金を稼ぎたくて、ストリートで弾き語りをしたそうです。

それが経営者としての原点だとのことです。

その後、2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業し、外資系の証券会社に入社。

2013年にDeNAに移り、SHOWROOMを立ち上げます。

2015年に事業をスピンオフしSHOWROOM株式会社を設立し、代表取締役社長として事業を率いています。

私がこの本を読んで非常に共感できたことが、「モチベーション」と「コンパス」という言葉です。

モチベーションが重要なことは理解していたつもりでしたが、改めて考えさせられました。

モチベーションとはどんな仕事術にも勝る

僕は、SHOWROOMに文字通り、命を懸けています。SHOWROOMが作る未来を誰よりも信じています。なぜ、そこまでできるのかと言えば、端的に言うと、そこにパッションがあるから。人生を懸けても良いと思える、モチベーションが設計できているから。これに尽きます。

人生の勝算

ここまで真剣に、命を懸けて仕事に取り組めているでしょうか?

ふと人生を振り返ったとき、モチベーションが高かったときは誰にでもあると思います。

私の場合は、日本一を目指した大学の部活時代。絶対トップをとるんだという気持ちで仕事をしていたギラギラした社会人1年目。

このような感情はいつの間にか忘れてしまっていないでしょうか?

前田裕二さんはこの感情を持ち続けているから今があるのだと思います。

では、多くの人が忘れてしまうこの感情をなぜ持ち続けられるのでしょうか?

それは、明確な生き方の指針である「コンパス」を持っているからだと思います。

決めていることの強さ

幸福の価値観は人それぞれですから、どちらが上も下もありません。最も不幸なことは、価値観という自分の船の指針、コンパスを持っていないということ。

人生の勝算

僕が仕事にすべてを捧げられるのは、色々な生き方の選択肢がある中で、「仕事に狂う」と決めたから。SHOWROOMに命を懸けられるのは、努力が正当に報われる仕組みを世に問うために、自分の人生を捧げると決めたから。

人生の勝算

この「決めている」ということは非常に重要です。

要するに生き方の「コンパス」をしっかり持っているかです。

おそらくほとんどの人が持っていないような気がします。

これを明確に言葉に出来る人は少数だと思います。

持っていない人は、隣の芝生が青く見えてしまうのでしょう。

持っている人は、「コンパス」が指している方向に向かって突き進むだけです。

人生に迷っている、悩んでいる人は、1度立ち止まって、このことについてゆっくり考えてもいいのではないでしょうか。

SHOWROOMについて

SHOWROOM
出典:SHOWROOM


SHOWROOMとは、スマホやPCからライブ配信および視聴を行えるストリーミングサービスです。

情熱を投じた量に応じて結果のでる世界を創りたい

見えない何らかの大きな力に屈することなく、いつか、自分の中から革新を生みだして、この残酷なまでに機会の偏った音楽業界を、もっと公平でフラットな場に変えていけるのではないか。

人生の勝算

こういう想いが根底にあるとのことです。

確かに、本当に才能のある人がストリートで弾き語りをしていても、人の目につく数はネット上よりはるかに低いです。

SHOWROOMは、幼少期の弾き語りをはじめとした原体験と、外資の証券会社時代に出会ったあるビジネスモデルとの出会いが掛け合わさって生まれたとのことです。

中国で流行っている「ライブストリーミング」を日本に持ち込んだのがSHOWROOMの始まりです。

ソーシャルネットワークの次に来るもの

僕は、「ソーシャルネットワークの次は?」と聞かれたら、「ライブストリーミングだ」と、即答します。SNSの次に来るビッグウェーブは、中国をはじめアジア圏に端を発する、ライブストリーミングです。

人生の勝算

消費者も、間違いなく、「リアルタイム」かつ「デジタルでありつつも現実世界に近いアナログな感覚」を求めていると感じます。

人生の勝算

確かに、ソーシャルネットワークも、私が大学時代に最初にしたのはmixiでした。

それも見ていたのはほとんどPCでした。

mixiからほとんどの人がFacebookに変わり、今見ているのはほとんどスマホです。

約10年でこれだけ変化したのです。

次に「ライブストリーミング」の時代が来てもおかしくありません。

まとめ

「モチベーション」ということを再度考えることによって、忘れていたものを思い出させてもらいました。

「コンパス」という言葉で「決めている」人の強さを教えてもらいました。

結局のところ人生はどこまで本気かということでほぼ決まるのだと思います。

限られた時間をどう過ごすかは人それぞれですが、後になって振り返った時に後悔はしたくないものです。

※参考:前田裕二『人生の勝算』株式会社幻冬舎