前回の投稿でも、モチベーションの重要性について触れました。

今回は、サラリーマンである私の実体験から、モチベーションについて、掘り下げて話をしていきます。


マネジメント

チームでマネジメントに携わった事のある方は、メンバーのモチベーションを高めるために、どうすればいいのか?

試行錯誤した経験があるはずです。


また、ベクトルを自分に向け、今の自分のモチベーションは何なのだろう?

自分に問いかけた経験もあるでしょう。

モチベーション

人生の中で非常に重要なファクターです。

2つのケースを用いて、モチベーションについて考えてみます。

モチベーションが下がる

私が身近に感じるシチュエーションは、部下と接する時です。


表情が普段に比べ暗い、元気がない、会社のイベントに参加しない。

こういったシグナルが出ている時に、モチベーションが下がっているのかな?

と推測をします。

話を聞いてみると


・成果が出ない
・クライアントと関係が悪化した
・上司に怒られた
・社内の人間関係が上手くいってない


モチベーションが低下している場合、自分自身で原因が明確になっている事が多く、質問に対し、大体すぐに答えが返ってきます。


原因が明確である事から、解決策に向けて一緒に相談、対応をする事が出来ます。

モチベーションが上がる


半期に一度、部下と面談を行います。中期的な目標について話し合います。

その際に仕事のモチベーションとは何なのか?

を聞いています。返ってくるのは


・昇進したい
・周囲から褒められる
・お金を多く貰いたい


大体こういった答えです。「昇進したい」が比較的多いです。

モチベーションの源泉とは

ここからが重要なポイントです。

もう一歩踏み込んだ質問をします。


そのモチベーションの源泉は何なの?



すると、考え込んでなかなか答えが返ってきません。

主な理由は

・そこまで掘り下げて考えた事がない
・考えているが見つかっていない
・考えは固まっているが、人に言いたくない

分かった事は、ほとんどの人が、そこまで考えていないという事です。

自己分析が出来ている人ならば


・昇進したい → 権限を高め、より自分の裁量で仕事がしたいから
       → トップになり、人々を幸せにする会社に変えていきたいから

こういった返事が返って来るのかなと想像します。

モチベーションが下がっている理由は簡単に分析出来ている事に対し、モチベーションの源泉の理由を分析する事は簡単ではない事が分かります。

次に世代間のギャップについて話ます。

ミレニアル世代

ミレニアル世代とは

一般的に1981〜1996年の間に生まれた人を指します

私もミレニアル世代です。

ミレニアル世代のモチベーション要因の上位項目


・意義のある仕事
・自己の成長に繋がる
・家族、プライベート

ミレニアル世代のモチベーション要因の下位項目

・お金
・役割、地位
・昇進

となっています。

このデータと上述した私の経験は矛盾しています。
(私のチームの場合、ほとんどが出世したいとの答え)

本音を上司に言えない土壌が存在している事が原因だと考えます。


多様性を受け入れない風土が残っているのです。

これは特に大企業で顕著に見られるのではないでしょうか。


負のレガシー

こんな話を20歳ほど年上の上司から聞いた事があります。

俺が新入社員だった頃は、
将来の目標は、社長になるんだ!役員になるんだ!

ほとんどの人間が、鼻息を荒くして言っていたそうです。

冗談のような話ですが、そんな時代が実際にあったのです。

昔は、出世という名の人参をぶら下げて、尻を叩き、それで成果に結びつけるというマネジメント方法が成り立っていたのです。

当然、ほとんどの人間が出世する事がモチベーションだったので、この方法が正しかったわけです。

未だにこの感覚から抜け出せていないマネージャーが多いのが現実です。

モチベーション=出世の感覚です。


出世に興味がないと言おうものならば、やる気のない人間だとレッテルを貼られてしまうのが目に見えます。


だから本音が言えないのです。

今の時代に求められるマネジメントは、多様性を理解する事が必要不可欠です。

価値観の変化に対応が出来ない企業、組織は、間違いなく衰退を辿って行くでしょう。

自分の履歴書

もしモチベーションの源泉を持っていないのであれば、

就職活動の時を思い返して下さい。


・あなたの長所
・あなたの短所
・挫折を経験した出来事
・逆境から得たもの
・人生で一番嬉しかった出来事

こういった事について考えたはずです。

その時、自分について、深く考え、自問自答を繰り返したはずです。

今、迷いの気持ちがあるのであれば、もう一度就職活動の時と同じように、自分と向き合いましょう。

過去の体験や、ライフイベントを振り返る事も行って下さい。

振り返る事で自分の価値観に気づく事が多いです。

出世、他人の評価、という競争意識からくるモチベーションは長くは続かないでしょう。


この考えを否定している訳ではありませんが、恐らくそれだけでは、いつか路頭に迷う可能性が高いと思います。

現に私の周りにも、そういった人間がたくさんいます。


幸せとは?自分を突き動かすものとは?


自分と向き合い、問い続けてみましょう。

まとめ

SHOWROOMの前田裕二さんの言うコンパスとは

自分の内面からくる価値観の事です

コンパスを持つにあたり、前田さんは、数十人に対して、他者の価値観について、ヒアリングをし他者比較されています。

もしコンパスが無いのであれば、他者の価値観を聞いてみましょう!

もし、周りに聞ける人がいないのであれば、著名人の本を読んでみましょう!