スマートフォンやタブレットでの動画視聴が日常化されるようになり、データ通信量が急増しています。

また、IoT(モノのインターネット)、技術革新の実用化に向けて、ICT(情報通信技術)は必要不可欠と言われています。

そこで注目を浴びているのが5Gです。

5Gとは?

5Gとは第5世代移動通信システムの事です。

GはGenerationの略です。

特徴

・超高速
・大容量
・超低遅延
・多数同時接続


これらを実現出来る、次世代の通信技術です。

現在使われている4Gと比べると、通信速度が約100倍、向上すると言われています。

出典:総務省 5Gの特徴

導入時期

日本では2020年の実用化に向けて様々な取り組みが行なわれております。

4Gは個人のスマートフォンが主体でしたが、5GはIoTを活用したサービスが主体になると考えられています。

経済効果

総務省の試算では、経済効果は52.6兆円としています。

特に交通、移動、物流へのインパクトが一番大きいと言われており、
経済効果は21兆円です。

<内訳>
・交通渋滞の低減   ・・・12兆円
・交通事故の低減   ・・・7.7兆円
・運転時間の有効活用 ・・・1.1兆円

その他に主なセクターとして、工場、製造、オフィスが13.4兆円、
医療、健康、介護が5.5兆円、金融、決済が3.5兆円という順になっています。

期待される用途

建設・土木

生産性の向上、品質・安全性の向上、新しい価値の創造が期待されています。

・ドローン等を用いて、3次元データで現状地形を把握し、設計図を作成
・建機の自動化により、施工の高精度化

農林水産業

生産性向上、収穫率向上、ムダ削減、被害防止、品質・価値向上が期待されています。

・ドラマ「下町ロケット」で登場した、無人農業機械
・生育状態、気候、市場状況まで全ての 情報を統合して高効率な農業を実現

医療、健康、介護

新たな予防サービス市場の拡大、医療費の削減が期待されています。

・遠隔地からの手術が可能
・取得したデータを即時にカルテに反映、共有

ショッピング、金融、決済

販売促進効率化、発注量最適化、リアルタイム販促が期待されています。

・電子決済が普及し、支払いの無人化
・スマートフォンがキャッシュカード等の役割を果たし、カードレス、ペーパーレスに

工場、製造、オフィス

オペレーションの最適化、在庫の効率化、人件費の効率化が期待されます。

・離れた場所からもバーチャルな空間にて会議を実施
・不良品の検出や製品の分別を瞬時に行う

エンターテイメント、ゲーム、観光

どこでも楽しめる、新たなサービスの登場、外国人観光客へのサービス向上が期待されております。

・どこでも臨場感・没入感を楽しめるユーザ体験を実現
 (スポーツ、音楽イベント、遊園地、テーマパーク 等)
・動画サービスの拡充

世界的な動画サービスとして、ユーチューブ、ネットフリックス、アマゾンプライムが有名ですが、ウォルト・ディズニーも2019年に動画配信サービスに参入する事を発表し、話題となりました。

日本の企業でも、大企業、スタートアップを含め、複数の企業が新たな動画サービスを展開してきております。

今後、スマホに変わるデバイスが現れるのか?

使用されるデバイスにも注目です。

まとめ

2020年は、オリンピックが日本で開催される年でもあります。

日本の技術力を、世界にアピールする格好の場となるでしょう。

新たな潮流をチャンスと捉え、仕事・生活面に活かしていきましょう!

参考 総務省 5Gの特徴