先日発売された堀江貴文さんの著書「疑う力」を読んで感じたことを書いています。

堀江さんがこの本で一番伝えたいことは「常識を疑え」ということです。

そもそも常識とは曖昧なものです。

特に情報が溢れている現在においては、

常識を疑う勇気を持って、ウソをウソと見破る力を養わなければならない時代に突入しています。

日本がずっと他国に比べてずっと豊かであるという認識は改めた方がいい

どんどん移民を受け入れない限り、日本が今の社会体制をキープできないことは火をみるよりも明らかだ。

日本は出稼ぎ先として選ばれなくなりつつある。

日本で働く外国人は年々増えてきています。

コンビニだけでなく、飲食店、ホテルで外国人労働者を目にする機会は多くなっています。

しかし、中国や韓国、香港やシンガポールなど、移民にとって魅力のある国は他にもあります。

インバウンド(外国人観光客)も増えているのは、他国の方が豊かになってきたという一面もあることを忘れてはならないのです。

日本がずっと他国に比べてずっと豊かであるという認識は改めた方がいいかもしれません。

昔通用したから今も通用するというのは間違い

薄利多売のビジネスモデルしかできない業者は、そもそも自分の商品に自信も誇りももっておらず、高い値段で売る勇気もないチキンである。①質の低い客、②ブラック労働、③生産者&製造者からの搾取―この3つで自転車操業しているビジネスに価値はなく、いずれ市場から淘汰される。商品がレアになればなるほど、その値段は幾何級的に上がっていくものなのだ。

薄利多売のビジネスモデルで成功してきたケースは過去にいくつもあります。

しかし、情報が民主化した現在においてそれが今も通じるかどうかは考える必要があります。

昔通用したから今も通用するというのは間違いです。

逆に昔通用しなかった考え方が今の時代には合っていることもあります。

資格を取れば強いというのは疑うべき常識

幻冬社で『多動力』『お金2.0』『日本再興戦略』『メモの魔力』などのベストセラーを連発している箕輪厚介君だって、編集者になるための専門学校なんて出てないし、特別な資格なんて何ももっていない。箕輪君だって初めはズブの素人だった。試行錯誤しながら本をつくっているうちに、自力でベストセラー量産編集者へと成長したのだ。

資格を持っていれば強いという人がいます。

何が強いのか甚だ疑問です。

確かに、今までは強かったのかもしれません。

しかし、これからAIがさらに進化していくと資格を取ることの意味はさらに薄まるでしょう。

資格を取れば強いというのは疑うべき常識の一つです。

「2:8(ニッパチ)の法則」(パレートの法則)

「2:8(ニッパチ)の法則」(パレートの法則)が示す通り、組織内でまともに、仕事をする人間はせいぜい2割だ。

この法則のすごいところは企業だけでなく、様々な組織や集合体の中でも当てはまるということです。

過去の経験で考えても、

学校の成績、部活、人間関係、企業の成績、

比率にズレはあるかもしれませんがほとんどこの割合になっていきます。

大学は出なければならないという常識

イギリスの教育情報誌『The Times Higher Education』による「世界大学ランキング」(2018年発表)を見ると、東アジアのトップは中国の清華大学(22位)、続いてシンガポール国立大学(23位)、北京大学(31位)、香港大学(36位)だ。東大は42位、京都大学は65位、その他の旧帝国大学や早稲田、慶應ははるか遠く出遅れている。

大学は出なければならない。

日本の大学は世界から見てもそれなりにレベルが高い。

と思っている人が多いのではないでしょうか?

この通り、東大ですらトップ10にも入っていません。

アップルのティム・クックCEOは、「プログラマーになるのに大学を出る必要はない」と言っています。

マイホームは買わなければならないという常識

持ち家だろうが賃貸マンションだろうがホテル暮らしだろうが、シェアリングサービスを使えばだいたいのことができる。

別荘を買うくらいなら、1泊30万円のスイートルームでも借りたほうが、よほど安上がりだ。

マイホームを買うのが常識であるという人は今でも多いでしょう。

しかし、すでに所有者不明の空き家が社会問題になっています。

堀江さんはまだまだ住むことのできる立派な家が余る時代がやってくると言います。

そうなれば、家や別荘をわざわざ大金を出して今買うことに意味はあるのかと考えてしまいます。

家賃が無料になる夢のような時代がやってくるのに、何千万円も出して家を買うなんて愚の骨頂としか言いようがないということですね。

マンガばかり読むなという常識

映像や音楽が「受け身」のメディアである一方で、自分のペースで読み進めることのできるマンガは、「能動的」に情報を取りにいけるメディアなのだ。ゆえに、一定時間内で取り込める情報量は最強だといえる。

「マンガばかり読まないで勉強しなさい。」と親に言われた経験はないでしょうか?

私はよく言われていました。

しかし、様々な有名なマンガがありますが、その中の言葉や為になる話は今でも印象的でよく覚えているものです。

ユニコーン企業になったトコペディアのウィリアム・タヌウィジャヤCEOも日本の超有名な漫画であるワンピースに非常に影響を受けたと言っています。

アイデア自体に価値がなくなり、行動する人に価値が出てきた

ものづくりにおいては、初めから「100%完全なオリジナル」なんてものはありえない。「独自性」「差別化」「オリジナリティ」などとゴタクを並べる奴に限って、たいてい失敗する。

従来の社会では、ごく一部の職人や専門家だけが技術や情報を独占してきました。

しかし、インターネットの登場によって、情報を独り占めすることの価値は薄まりました。

要するに、情報が民主化したとによって、

アイデア自体に価値がなくなり、行動する人に価値が出てきたということです。

まとめ

常識を疑うということはこれから常にしなければならないことです。

なぜなら様々なことがもの凄いスピードで変化していっているからです。

昨日まで正しかったことが今日も正しいとは限りません。

※参考:堀江貴文『疑う力』株式会社宝島社