アイデアを磨く段階では、起業せず、サイドプロジェクトで行動を始めた方がいいケースがあります。
まだ発見されてないアイデアのヒントは、日常生活や、普段行っている業務の中にあることも多いです。
グーグルの「80/20ルール」を聞いたことがあるでしょうか?
社員に業務時間の20%を本業と関係のないサービス開発に充てるよう奨励する仕組みです。
グーグルはサイドプロジェクトによる新規事業創造のポテンシャルを理解しているからこそ、80/20ルールを運用しています。
日本のほとんどの企業にこの発想はないのではと思います。
「クリエイティブな仕事をしろ‼︎」「発想の転換だ‼︎」
という言葉をよく耳にしますが、していること、させられていることは真逆なことがよくあります。
グーグルのような発想で仕事に取り組めたらどれだけ楽しいことでしょう。
一見無駄のように思えることに時間をさく余裕がない企業がほとんどです。
サイドプロジェクトから
現在、有名になっている多くの企業が、日常生活や本業の傍らでアイデアが生まれています。今回はその例をいくつか紹介します。
起業事例
アマゾン
ジェフ・ベゾスCEOは金融機関に勤めながらECにチャンスがあると気づきました。
フェイスブック
創業者、マーク・ザッカーバーグ氏は、ハーバード大学在籍時に、学生年鑑をウェブ上で閲覧できたら面白そうだという発想で友人たちとフェイスブックのサービスを始めました。「そもそも会社にするつもりなどなかった」と本人も言っています。
Yahoo!
スタンフォード大学の学生だったジェリー・ヤン氏とデビット・ファイロ氏が授業の合間に作ったポータルサイトが原形になっています。
アップル
初号機「Apple I」の受注が入った時、共同創業者の1人、スティーブ・ウォズニアック氏はまだヒューレット・パッカードで働いていました。
どうでしょう。
誰もが知っている有名なIT企業はこのように生まれています。
「どうせやるなら逃げ場をなくして自分を追い込んだほうがといい」と考える人もいるでしょう。
資格試験の勉強などをするならそれでいいかもしれませんが、起業にはそれはむしろ逆効果の場合もあります。
会社を辞めてしまうと、気合いが入ると同時に、早く成果を上げなくてはと焦る気持ちが出てきます。
良いアイデアは、追い詰められるから生み出せるものではないのでしょう。
起業家になるためには、会社を登記する必要があるわけではない。アイデアの原石を求めてサイドプロジェクトを日ごろから走らせて仮説検証を続けている人も、立派な起業家であると、「起業の科学」では述べられています。
まとめ
普段の何気ない日常や、業務から生まれるアイデアは、そこにアンテナを張っていないと生まれないとも思います。
なぜ、そこに気付けたかということこそ最も重要なことだと思います。