イチロー選手が引退しました。
私の青春時代の大スターはイチロー選手です。
イチロー選手の最後の試合と記者会見を見て、大変思うところがありました。
最後の交代を受けて、ライトからゆっくりとグラウンドを後にする光景は印象的でした。
引退会見で、「後悔などあろうはずがありません」と言えるのは本当にすごいし、羨ましいことです。
85分に及ぶ記者会見の中で、印象に残った言葉があります。
イチロー選手の引退記者会見を聞いて思うこと
やりたいと思えば挑戦すればいい
子供の頃からの夢であったプロ野球選手になって、ここまで成功して、イチロー選手は何を得たと思っていますか?
という質問に対して、
「成功かどうかよくわからないですよね、どっからが成功かっていうのは全く僕には判断できないんですけど、だから成功っていう言葉がぼくは嫌いなんですけど。新しい世界に挑戦するというのは大変な勇気がいるんですけど、成功すると思うからやってみたい、できないと思うからいかない、という判断基準では後悔をうむだろうなと思います。やりたいとおもうならやってみればいい、できると思うから挑戦するんじゃなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい、その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんですよね。じゃあ自分の成功を勝ち取ったところで達成感があるのかって言われると、それはぼくには疑問なので、基本的にはやりたいと思った方向にいきたいですよね。なにを得たか?まあこんなものかなという感覚ですかね。3年くらいは勝つのって大変じゃないなって思ってたときもあったんですけど、大変ですよ。勝利するのは。その感覚を得られたことは大きいですかね。」
生き様が本当にかっこいいです。
成功するしないをを考え過ぎて行動できない人は本当に多いです。
やりたいことをやるということはシンプルですが難しいです。
自分の持っているプライドがいかに小さいものなのかということを思い知らされました。
日米通算4257安打という世界最多安打記録を達成したとき
実は、イチロー選手の記者会見を聞いてこう思ったのは2度目です。
2016年に日米通算4257安打という世界最多安打記録を達成したときの記者会見です。
「常に笑われてきた悔しい歴史が僕の中にある」
「僕は子供のころから人に笑われてきたことを常に達成してきたという自負がある」
「アメリカに行くときも『首位打者になってみたい』そんな時も笑われた」
出典:NAVERまとめ
誰もが認める大スターのイチロー選手がこう思っていたのだと当時は私もびっくりしました。
それに比べたら私が大事にしているプライドがどんなに小さいものなのかということを思い知らされました。
死ぬ前に人が最も後悔するのは「挑戦しなかったこと」
イチロー選手の記者会見を聞いていると、私のまわりのことに思いがいたりました。
現状には大変不満がありますが、「そうは言っても最近忙しいから、落ち着いたら考えよう。」
「どうにかしたいけど、現状は今を続けるしかない。」と言う人があまりにも多いです。
こういう発言をする人は、一生落ち着くことはないでしょう。どうにかしたいと言っている間に人生が終わります。
そして、全てが終わるときに、「なぜ、あのとき何もしなかったのだろう。」と後悔するのでしょう。
死ぬ前に人が最も後悔するのは「挑戦しなかったこと」だそうです。
イチロー選手は絶対に死ぬ前に後悔しないでしょう。
それは、ずっと挑戦してきたから、これからも挑戦し続けていくからです。
なぜ、現状に不満を抱えたまま挑戦しない人が多いのでしょうか。
そして、どうしたらその状況を打破することができるのでしょうか。
先ほどの、「そうは言っても最近忙しいから、落ち着いたら考えよう。」
「どうにかしたいけど、現状は今を続けるしかない。」
と言っている状況から抜け出すには、
忙しいときほど行動することでしょう。
これからもっと忙しくなる、もっと落ち着かないことを前提に一歩踏み出すことでしょう。
この一歩が実際には簡単に見えて非常に難しいです。
特に、10年、20年とサラリーマンをして、「守るもの」があると思っている人はなおさら難しいでしょう。
立ち止まって「守るもの」を考えたとき、どれだけちっぽけなものを守ろうとしているかに気付きます。
まわりの人が言う「せっかく良い企業に勤めているのに辞めるなんてもったいない。」「あいつが独立して何かできるわけない。」は全て無視しましょう。
何を前提に「良い企業」なのか、どういう基準で「もったいない」なのか。
そして、気付きましょう。
そう言ってくる人は、その後の人生において何の責任もとってくれません。
そもそも人のことに興味がある人はほとんどいません。
当たり前ですが、皆自分の幸せが第一です。
ちっぽけなプライドは捨てましょう。
笑われて生きていきましょう。
イチロー選手の小学6年生のときの作文
もう一つ、イチロー選手の小学6年生のときの作文です。
「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校と全国大会にでて活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには練習が必要です。僕は3才の時から練習を始めています。3才から7才までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは、365日中360日は、激しい練習をしています。だから1週間中で友達と遊べる時間は5~6時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います。そして中学、高校と活躍して高校を卒業してからプロ野球選手になれると思います。そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西部ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は、1億円以上が目標です。僕が自信のあるのが投手か打撃です。去年の夏、僕たちは全国大会にいきました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会4試合のうちホームランを3本打ちました。そして、全体を通した打率は、5割8分3厘でした。このように自分でも納得のいく成績でした。そして僕たちは1年間負け知らずで野球ができました。だから、この調子でこれからも頑張ります。そして、僕が一流選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待状を配って応援してもらうのも夢の一つです。とにかく一番大きな夢はプロ野球選手になることです。」
出典:design talk
この作文は、以前にも見た記憶があります。
改めて見て思うことは、
「今、このようなモチベーションを持って生きているだろうか?」
「子供のときは、もっと熱い気持ちで夢を追いかけていたはずだ。」
ということです。
会見でも、この頃のイチローに一言という質問に、
「契約金1億ももらえないぞ。夢を実現するということは難しい。」
と言っています。
プロ野球選手は、肉体的な衰えがあるから仕方ありません。
しかし、ビジネスに年齢はほとんど関係ないでしょう。
まとめ
イチロー選手の生き様には本当に大きな勇気をもらえます。
イチロー選手の選手としての夢は今日終わりを迎えますが、イチローさんの人生は終わっていません。
これからも挑戦していく姿を見せてほしいですし、応援していきたいです。
28年間本当にお疲れ様でした。