ビジネスパーソンにとって情報を収集する事は、仕事の成果を左右するといっても過言ではない重要な要素です。
皆さんは日々の情報を何から収集していますか?
テレビ、ネット、新聞が中心ではないでしょうか。情報媒体には、それぞれの特徴があります。
それを理解し上手に使い分ける事で、インプットの質が向上するはずです。
新聞は情報の窓口
新聞は主に一般紙と専門紙に分かれます。
一般紙の代表としては、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞です。専門紙はスポーツ新聞、業界新聞などです。
一般紙を読むにあたっての注意点は、新聞社によってそれぞれ見解、主張が違う事です。
バイアスがある事を理解する
例えば政治に対してです。
各紙を読み比べるとその違いが良くわかりますが、一面での取り上げる記事の大きさだけをみても主張の違いを知る事ができます。
時間的にも財布面からも、1紙だけ読む事が一般的ですから、新聞社の見解=世論ではない事を理解する事が重要です。
理想は2紙以上に目を通し、読み比べる事です。
経営者層は日本経済新聞を読んでいる
私は日本経済新聞を購読していますが、名前の通り経済を中心に書かれており、ある程度の基礎知識が無いと、理解するのは難しい内容となっています。
私が接するクライアントは経営者が多いのですが、ほぼ100%日本経済新聞を読んでいます。
経営者層と接する際には、日本経済新聞を読む事は必須かと思います。
新聞の記事が会話の話題になる事は、しばしばあります。
ニュースに対して見解を求められ、話が続かないようだとその程度かと見限られてしまいます。
新社会人や、学生などの新聞を読み始める人達には難しい内容が多いため、無理せず他の一般紙を読むか、参考書を併用して基本知識を身に付けていく事がいいでしょう。
すべてが正しいわけではない
ただし観測記事に関しては注意が必要です。
新聞の情報なので、正しい報道だと信じがちですが、あとで記事にされた会社側が報道を否定する事もあります。
一般紙であっても観測記事に関しては、完全に鵜呑みにする事に気をつけましょう。
広告欄にも目を通す
また、広告内容に目を通す事もオススメです。
書籍の情報、不動産の情報、週刊誌の見出し、セミナーの情報などです。
例えば不動産に関しては、中古物件・新築物件なのかで、景気の動向が見えてきます。
新築の掲載が多ければ、景気が上向いているのかと想像が出来ます。
関心の幅を広げてくれる
関心の低い分野や話題にも触れられる事が大きいです。
経済、社会、スポーツ、国際情勢、政治と幅広い分野で構成されているので、新聞を読んでいると、自然とぱらぱら色んな記事が目に入ってきます。
見出しや、リード部分を読むだけでも十分情報を得る事が出来ます。
取捨選別が大事
朝刊の文字数は20万文字と言われています。書籍数冊分のボリュームです。
ビジネスパーソンがすべての記事を読む事は非現実的です。
そこで読み方が大切になってきます。
私はジャーナリストの池上彰さんや、元外交官の佐藤優さんの読む技法を一部取り入れています。
参考に一部を紹介します。
新聞の効率的な読み方
①朝の時間は飛ばし読みを基本とする
②最初に見出し全体に目を通す
③次に気になった記事のリード部分に目を通す
④そしてリードを見て重要だと判断したら本文まで読む
⑤夜にもう一度、気になった記事を中心にじっくり目を通す
⑥気になった記事はスクラップ・スキャンする
この中で特に推奨したいのは、夜にもう一度目を通す事です。理解度が格段に上がります。
記事のスクラップに関しては、Evernoteを活用する事が効率的です。
記事をスキャンしてクラウド上に保存する事が出来ます。
また必要な時には、検索欄にタイトルを入力すると、すぐに表示してくれるので、管理が容易という特徴があります。
テレビの情報収集
テレビニュースは素早く情報を得る事に適しています。
政治、経済、スポーツ、芸能人と幅広く、注目トピックを知る事に便利です。
ただし、一つ一つのニュースをそこまで掘り下げないので、詳細の情報を得たい時にはあまり向きません。
また、テレビは決められた時間帯で番組が進行していくので、自分のタイミングで気になるニュースや番組を見る事が出来ません。
リアルタイムではなく、オンデマンドを活用するのが有効だと思います。
ネットニュースは上級者向け!?
私の周りでは新聞を読まずに、ニュースサイトだけで情報収集している人が増えてきたように感じます。
確かにニュースサイトは情報が早く、いつでも見る事が出来るのでとても便利ですが、ネットニュースだけの情報収集には細心の注意を払わなければいけません。
基本的にネットでの情報は新聞社や通信社の情報がベースになっています。
そこから独自のまとめや、見解、インタビューなどで記事にします。
言い方を変えるとネットニュースは2次情報・3次情報という事になります。
新聞社のような編集機能と校閲機能がないケースが想定出来るため、真実ではない記事が掲載されたり、主張が大きく偏ったり過激になる事がしばしば起こります。
それを正しく判断するのは、とても難しい事です。
また、ネットは興味のある事に関して、多くの情報を集めれるというメリットがありますが、反面、興味のある事にばかり集中してしまい、視野が狭くなる事がデメリットになります。
NewsPicksは活用すべき
ネットを否定するような意見を述べましたが、ネットニュースやSNS自体を否定するつもりは全くありません。使い方を理解しコントロールする事が大事だという事です。
私がネットで情報を得る際に使っているのは、株式会社ユーザベースのニュースアプリ、NewsPicksです。
新聞社、通信社、独自のニュースなどをまとめて見る事が出来ます。
最大の特徴は様々な著名人が記事に対しての見解を述べている(pickする)事を参考に出来る点です。
記事に対して肯定的な意見、否定的な意見、そしてその理由を知る事が出来るため、色んな考え方を学ぶ事が出来ます。
無料で使えるので、是非一度使ってみる事をオススメします。
基本を身につけるには参考書と書籍が一番
前述した、新聞やネットニュースは世の中で何が起こっているのかを知るうえで必要不可欠な存在です。
ただし、何が起こっているのかが分かっても、その背景にある事を知るには基礎知識がないと本質まで理解する事は出来ません。
そこで基礎を身につけるために有効なのは、参考書と書籍になります。
そんな事はないと思われるかもしれませんが、教科書もとても参考になります。
私は社会人1年目の時に、上司から小学校・中学校の国語・算数・歴史の教科書と問題集を与えられ、毎日勉強をさせられていました。
当時はこの勉強に対して半信半疑でしたが、今となっては基礎を再構築出来た、良い経験だったと思っています。
まとめ
現代社会では、誰もが平等に情報を得る事が出来ます。
新聞・テレビ・ネット・書籍これらと上手く付き合う事が、人生を豊かにする大きな鍵となります。
それぞれを掛け合わせて、最大限の効果を発揮できるように、正しい使い分けと、学習時間の創出を心掛けていきましょう。