FACTFULNESSは、先月、アマゾンのビジネス・経済書ランキングで2週連続1位になった本です。あのビル・ゲイツも大絶賛した世界的名著です。

人間には様々な本能があり、それによって世の中の事実が歪んでしまって認識されているということが書かれています。

FACTFULNESS 概要

私自身、この本を読むまでは世界認識に大きなずれがあり、大変驚きました。

良くなっている世の中にまったく気付いていなかったのです。

世の中は、急速にグローバル化していっています。

これからビジネスをしていく中で、大前提である世界の現状や今後の方向性を間違って認識したままではうまくいくものもいかなくなります。

著者 ハンス・ロスリング

FACTFULNESSの著者のハンス・ロスリングの5分ほどの面白い動画があります。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=X6Z4q76LuyM

いかがでしたでしょうか?

この5分の動画だけでも間違った認識でいたと思った人はいませんか?

私は間違った認識でいました。

人間の本能

人間は、「良いこと」より「悪いこと」の方が目につきやすいです。

人間は、無意識に二極化して考えがちです。

人間は、どうしても直線的に考えてしまう傾向があります。

医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家という社会的地位がある人ほどこのように考えてしまいがちとのことです。

感想

世界は、グローバル化だけでなく情報技術が発達したことによって様々な情報が瞬時にとれるようになりました。

ただ、一方で、正しい情報が何なのかがわかりづらくもなってきています。

勘違いしたまま過ごしてしまっているのだとこの本を読んで痛感しました。

前回、【ハロー効果】〜本質を見抜く力〜で、人の評価や見られ方もバイアスがかかっていることを紹介しました。

対象が違いますが、考え方は非常に似ていると感じました。

今回のFACTFULNESSもそうですが、「正しい認識をする」ということは簡単なようで非常に難しく、誰もができることではないです。

まとめ

世界を逆さまにとらえている経営者に、正しい経営判断はできるはずがないと思います。

ビジネスをする上ではこれらのことを知った上で行動することによって結果は全然違ってくると思います。

是非手にとってみて頂きたい1冊です。

※参考:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド(2019)『FACTFULNESS』日経BP社