企業にはミレニアル世代の新人が今年も入ってきています。

指導する側からすると、「自分の新人時代とだいぶ環境が変わった」と思うでしょう。

新人の価値観も以前とは全く違います。

ミレニアル世代の特徴

今の新人を指導するなら、まずミレニアル世代の特徴を知らなければならないでしょう。

そもそもミレニアル世代とは、

《millennialは、千年紀の、の意》米国で、2000年代に成人あるいは社会人になる世代。1980年代から2000年代初頭までに生まれた人をいうことが多く、ベビーブーマーの子世代にあたるY世代デジタルネイティブと呼ばれる世代と重なる。インターネットが普及した環境で育った最初の世代で、情報リテラシーに優れ、自己中心的であるが、他者の多様な価値観を受け入れ、仲間とのつながりを大切にする傾向があるとされる。M世代新世紀世代ミレニアルズ


引用:コトバンク

要するに、今入ってきている新人の世代です。

生まれた時からPCやスマホが身近にある

この世代がそれ以外の世代と圧倒的に違うことがあります。

それは、「生まれた時からPCやスマホが身近にある」ということです。

物心ついたときからあらゆる情報にアクセスできる環境にあります。

ですので、アナログな仕事のやり方を嫌います。

効率の悪い仕事だと思うとすぐに反発します。

学生時代にSNSを使用するのが普通

そして、学生時代にSNSを使用するのが普通です。

企業の広告よりもインフルエンサーの口コミを信用する傾向にあります。

物欲があまりない

日本は特にですが、豊かになったのである程度のことがそんなにお金がなくても出来ます。

物も安くて質がいいものが多いのでそんなにお金がなくても様々なものが手に入ります。

これは私たちの世代と比較するとわかりやすいです。

私たちが20代の頃は、服はブランド物を買い。時計や車はステータスだと思い高級時計、高級車を欲しがりました。

一方、ミレニアル世代の大半は服にそんなにお金を使う傾向にありません。時計はスマホがあると言ってつけない人も多いです。

車に関しては、維持費が大変でレンタカーでいいという人が多いです。

物は「所有」から「シェア」する時代になってきていることも要因です。

要は物欲があまりないということです。

お金よりも信用力、発信力が欲しい

そのかわりに出てきている欲が「承認欲求」です。

例えば、ツイッターのフォロワーが増えるとすごく嬉しいらしいです。

お金よりも信用力、発信力が欲しいという世代です。

そのことから考えられるのは、「承認されない」「信用されない」「発信力がない」ということを必要以上に嫌がる世代だということです。

今と昔の指導の違い

私が新人のときに受けた指導はこうです。

「上のいうことは絶対だ。逆らうな。」

「とりあえず数をこなせ。」

「結果が全てだ。結果を出せ。」

今の世代にこれでは響かないでしょう。

「この人は何を言っているんだ?」

と思われるだけです。

今の新人は、

「自分で考えて、納得出来なければ聞く。」

「効率的なやり方を考える。」

「結果ではなくプロセスを大事にする。」

このような思考であるということを前提に指導するべきです。

だからこそ厳しく

ここで、指導する側にとって間違ってはいけないことがあります。

それは、

甘くしてはいけない。

ということです。

上記のことを踏まえると、昔より自由度が増し、深く考えなければ甘えてしまう新人も出てきます。

しかし、社会に出てきた以上、競争をして優劣の差がつくということは今も昔も変わりません。

要するに、厳しさは今も昔も変わっていません。

むしろ考えようによっては厳しさが増しているとも考えられます。

にも関わらず、甘い指導をするのは大きな間違いです。

最近は、パワハラで訴えられる。という声もありますが、

実際現場では、適切な厳しい指導をしてパワハラになることはほとんどありません。

ダメなのは暴力、暴言くらいです。

まとめ

社会に出たての新人を育てるには、自分たちの世代とは考え方も育ってきた環境も違う「ミレニアル世代」の特徴をしっかり把握した上で指導することが重要になります。